息苦しさや浅い呼吸…猫背で酸欠状態に?!
こんにちは。
さいたま市与野本町「ずっと通わせない」整体院、Fit整体院与野本町(旧:ライフ快療院与野本町店)の菊池です。
生活していて、「疲労感が抜けない」「慢性的な肩こりや腰痛が良くならない」「よく息切れする」などの症状はありますか?
これは体が酸欠状態である事が原因の可能性があります。
呼吸が浅い状態は体の様々な箇所に悪影響になります。しかしなぜ、このような症状が起きるのでしょうか。
それは「猫背」のような背中が丸くなる姿勢と関係性がありました。
猫背と呼吸との関係性を知って対策していきましょう。
呼吸のしくみ
呼吸は酸素の取り組みと二酸化炭素の排出の繰り返しで、人が生きていくうえで必要な生命維持装置で寝ていても無意識に呼吸し続けます。
呼吸は鼻、口から酸素を吸い込んで気道を通り肺が膨らん酸素を取り込み、縮むことで二酸化炭素が排出されます。この流れが悪くなり、酸素が上手に取り込めなくなることが酸欠状態で息苦しいです。
肺の動きは胸郭でサポートしている。
肺には意識して動かすことのできる筋肉がありません。そのため肺だけの力では膨らんだり縮んだりといった動きができません。肺は周りの筋肉や骨に引っ張られながら動くことができるのです。
肺の伸び縮みがスムーズに行われるようにサポートしてくれている骨や筋肉が
胸郭です。
胸郭とは
胸郭は背骨(胸椎)、肋骨、胸骨の3つの骨で構成しています。
胸郭内の空間のことを胸腔と呼び肺が収まる場所です。
この胸郭と構成する3つの骨に付着している筋肉や横隔膜で肺を動かし呼吸が成り立っています。
息を吸う時は胸郭周りの筋肉や横隔膜は収縮し胸郭を広げます。広げたことにより、肺も連動して膨らみ酸素が肺に取り込まれます。
反対に息を吐く時は、胸郭周りの筋肉や横隔膜は弛緩して胸郭を緩めていきます。胸郭が緩んだことによって二酸化炭素が外に排出されるという事です。
猫背によって酸欠状態で息苦しい・・・
猫背とは背中が丸くなり前のめりの骨格になります。
骨盤や背骨などの骨格が歪んでしまっている状態。
この姿勢が酸欠状態、息苦しさの原因です。
猫背で背中が丸まると
猫背のような前のめりの姿勢は体の全面(胸部、腹部)を常に圧迫してしまい、この圧迫された状態は胸郭の動きが悪くなり、肺の伸び縮みが上手くできなくなります。
胸郭が広がり肺の中に酸素が取り込まれる際に猫背によって、上からの圧迫がかかってしまっているので、取り込める酸素の量も限りがあり酸素量が減ってしまいますね。この状態が続くと酸欠になりますね。
猫背によって背骨や骨盤が歪んでしまっている
猫背は骨格の歪みがあります。
骨盤が歪んだことによって骨盤に連結している背骨が歪みます。そして胸郭を構成する肋骨は背骨との連結があるので、肋骨にも悪い影響があり歪みを作り出します。そして肋骨は胸骨とも連結します。
このように歪みは連鎖していきます。悪循環ですね。
歪みによって胸郭の動きが悪くなるので、肺の伸び縮みもスムーズに行えません。
筋力の低下で胸郭の動きも悪くなる
猫背のような姿勢は骨格の歪みがあるということがわかりました。
この歪みが長く続くことによって筋力も低下していきます。呼吸がされるのには胸郭に付着する筋肉や横隔膜が必要なので、筋力が弱まるということは、ますます胸郭の動きを鈍くさせ、呼吸が浅くなり息苦しい状態になるという事です。
また筋力の低下も骨盤や背骨の歪みと関係があるので、猫背の原因でもあります。
呼吸が浅く酸欠状態のデメリット
呼吸が浅いことで以下のようなデメリットがあります。
・肩こりや腰痛のような慢性症状になりやすい
・疲労感が抜けない
・むくみの原因になる
・代謝機能、消化機能が低下して太りやすい
・ストレスを感じやすい
・自律神経が乱れる
呼吸を深くする事を意識して生活する事で改善していくでしょう。
猫背を正して深い呼吸ができるようになる
イメージしてください。下を向いて背中を丸めた姿勢で深呼吸してみてください。少し息苦しさを感じて呼吸しづらい感覚があると思います。
これは猫背によって胸郭の動きが悪くなり酸素の取り込める量が少ないからですね。
次に前を向いて胸を張って肩をしっかり張った状態で深呼吸してみましょう。今度はしっかり酸素が肺に入っていく感覚があると思います。
これは胸を張れる事で体の全面の圧迫感が無くなり、胸郭の動きがよくなったからです。
深い呼吸をするためには猫背を正して、胸郭の動きをよくしていきましょう。
まとめ
酸欠状態や息苦しさは体の他の箇所に不調を起こす原因にもなります。
椅子に座るときは浅く座らないようにしたり、日頃から胸を張った状態で深呼吸をするなどの習慣をつけると良いでしょう。
もし息苦しさや、呼吸のしにくさが長引いてしまっている場合は自律神経の乱れが出ている可能性があるので、プロに猫背の矯正をしてもらう事もオススメします。